学校案内に必要なのは本来、「自分がこの学校に入学できたらどんなに楽しい学園生活をおくれるのだろうか」「ウチの子どもがこの学校に学んだら何かを掴んでくれるかしら」「進学に向いているだろうか」「安全に生活できる学校かしら」などなど、生徒さんの気持ち、親御さんの気持ち側に立って制作されるものが多いようです。あるいはこれまでの伝統をきっちりと守りながら、厳格な校風を全面に押し出したもの、ハイテクな設備を誇示したものなども様々にあります。私達は学校の先生方と深く話し合いながら確認したことがひとつありました。「自分だけでなく自分の子どもが入りたくなる学校」の表現です。時代の流れは急激に変化をしているように見られがちですが、人のこころの中に流れているものは、もっと本質的で変化を求めない安らぎのまわりにあるように思います。この学校にはそれが居る。そう感じました。経済は時代に流されるもの。教育は時代に流されてはいけないもっと本質的なもの。ここが表現できればと思い、制作をさせていただきました。
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