例えば売場限定販売商品の場合、商品企画と平行して売り場展開の空間的要素も企画を練る際の大切な要因になります。商品とパッケージとの関係は、角度を変えると商品と売り子さんとの関係、あるいは商品とセールスマネージャーさんの関係に置き変えられます。商品企画はこのように販売される全環境を想定して設計されなければなりません。また、商品・宣伝援護・販売空間・販売後セールス・競合分析などが重層的に網羅されている新ジャンルの商品企画には商品を機能・技術・デザインで捉える他に顧客の志向を商品ライフサイクルで捉える時間軸の新しい視座も必要です。商品設計と顧客志向分析、環境分析などを並列に検証することで、商品企画は強固な裏付けを得て進行することになります。商品企画で最も大切なポイントはこのように川上と言われる商品開発と下流である販売チャンネル、そしてそれらが流れ注ぐ大海原にあたる「消費者生活への貢献」(ベネフィット)とが一体となってしかも同時進行形で設計されることが条件の基本とならなければいけません。以上の考えを簡単にマップ化してみました。ご覧ください。
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