キャンペーン広告の設計には多くのチェックリストが必要になります。期間、規模、対象、着地目的、着地予測、キャンペーン効果分析、次ステップへの機序検証、予算配分などなど、そして重要になるのはこれらを先導し活力エネルギーの原資となるコンセプトの立案でしょう。キャンペーンを一過性なアクションに終わらせずに将来につながる費用対効果の高いものにするためには、様々なカテゴリーでの「見極め」が大切になります。目先のことだけに追われると、結果、評価の低いつまらないものになってしまい、イメージの醸成はおろか、ハードメッセージを伝えることすら出来なかったと言う、極めて悲劇的なことにもなりかねません。俗に言う「硬いイメージの商品」にこそ、エンターテイメント性が歓迎される場合や、華やかなファッション商品であるのに関わらず、社会性の強い表現が大きな支持を得ることもあるのです。そしてこの「見極め」こそが、立案されたコンセプトを遠視できる力であり、遭遇する困難を乗りきる問題解決能力に繋がる力でもあると思うのです。キャンペーン広告の組み立て方を解説するためには、最低30ページほどの紙面が必要になりますが、最も重要なのは前述の「コンセプトの立案」と展開するプロジェクトに対する「見極めの力」ではないでしょうか。 |